ARTISTS

リチャード・セラ
Richard Serra

作品

プロフィール

1939年カリフォルニア州サンフランシスコに生まれる。1957年から61年にかけてカリフォルニア大学バークレー校およびサンタバーバラ校で英文学を修めた後、イエール大学にて美術を学ぶ。奨学金を得て1964年から翌年にかけてフランス、ギリシャ、トルコ、フィレンツェを周り、1966年よりニューヨークに移住。ゴムやファイバーグラスを素材とした彫刻の制作を開始し、1968年から70年にかけて、溶かした鉛を床や壁に撒き散らす「スプラッシュ・シリーズ」、69年には自重でバランスをとった支柱を立てる「プロップ・シリーズ」といったプロセスを重視した彫刻作品のほか、映像作品も多数手がける。1970年頃より、鉄によるサイトスペシフィックな彫刻の制作を開始、その作品は巨大さにより鑑賞者を巻き込む環境的・建築的特性を持った。1981年にニューヨークのフェデラル・プラザに設置した《傾いた弧》は芸術性やコンセプトの不理解により物議を醸し、市民の反対運動によって89年に撤去された。1991年にフランス芸術勲章受賞、ドイツ・ヴィルヘルム・レームブルック賞受賞。1993年には American Academy of Arts and Sciencesのフェローに選出されるなど高い評価を受けている。

主な個展

2008 「Monumenta 2008」グラン・パレ/パリ、フランス
2007 「Sculpture: Forty Years」ニューヨーク近代美術館/ニューヨーク、アメリカ
1999 グッゲンハイム美術館/ビルバオ、スペイン
1986 ニューヨーク近代美術館/ニューヨーク、アメリカ
ルイジアナ近代美術館/フムレベック、デンマーク
1983 ポンピドー・センター/パリ、フランス
1978 チュービンゲン美術館/ドイツ
1977 アムステルダム市立美術館/アムステルダム、オランダ
1970 パサデナ美術館/カリフォルニア、アメリカ
1969 レオ・カステリ画廊/ニューヨーク、アメリカ
1966 ラ・サリータ画廊/ローマ、イタリア

主なグループ展

2000 「第49回ヴェニス・ビエンナーレ」ヴェニス、イタリア
1976 「ドローイング・ナウ」ニューヨーク近代美術館/ニューヨーク、アメリカ
1972 「ドクメンタ5」カッセル、ドイツ
1971 「第6回グッゲンハイム国際展」グッゲンハイム美術館/ニューヨーク、アメリカ
1969 「アンチ・イリュージョン 手続き/素材」ホイットニー美術館/ニューヨーク、アメリカ
1968 「プライマリー・ストラクチャー、ミニマル、ポップアート、アンチ・フォーム」リッケ・ギャラリー/カッセル、ドイツ